いじめ問題の問題点

2006年 社会 社会
いじめ問題の問題点

「いじめ問題」が深刻化しているようだ。

同業者と呑むと、決まってこの話題が出てくる
「みんな同じことに悩んでいるだなぁ」と親近感を覚えつつも、問題の根の深さに慄然となる。これが特定の組織、特定の個人の問題ではなく、社会全体の病巣だとしたら、どう立ち向かえばいいのか?

──いじめ問題。
つまり、すぐ「いじめられた」と思いこみ、逃げてしまう社員の話だ。

仕事にはストレスが付きものだ。
ミスをすることも、ミスを指摘されることもある。
上司や同僚、クライアントの理解を得られないこともある。
プレッシャーもあれば、スランプもある。
自分がまちがっているときもあれば、相手がまちがっているときもある。

つまずくたびに無断欠勤したり、仕事を投げたり、鬱になるようでは困る。余分なスタッフはいないから、みんなが困惑する。安心して仕事を任せられなくなる。
すると相手は「排斥された」と思いこみ、「会社が怖い」と言い出す。
こうなると、もう誰にも止められない。

そりゃ、劣悪な環境はよろしくない。
上司たるもの、部下のアラートには迅速かつ丁寧に対応すべきだ。
(この程度のことは自分で解決しろよな)
と思っても、それをクチにしてはならない。相手が「いじめられた」と思ったら「いじめ問題」に発展してしまうのだから

職種は同じだが、ちがう会社の人(同業者)と呑むと、この鬱憤が解放される。次から次へと、驚愕のエピソードが吹き出してくる。

「みんな同じことに悩んでいるだなぁ」と親近感を覚えつつも、問題の根の深さに慄然となる。

これが社会全体の病巣だとしたら、どう立ち向かえばいいのか?