永田農法の野菜たち

2006年 食べる 食べる
永田農法の野菜たち

N氏が野菜に凝りはじめた。

永田農法で作れた野菜の宅配サービスを契約したという。
毎週、めっちゃ美味しい野菜や果実が配達される。どれもみずみずしくて、甘いんだよ~とN氏は絶賛する。

だがしかし……しょせんはオトナの感想だ。
(高額商品をありがたがっているだけじゃないの?)
と訝しんでいたが、5歳になる娘さんも大喜びで食べているようだ。

子どもの舌は、価格やウンチクでごまかせない
だとすると、本当の本当の本当に美味しいのだろうか?
というわけで、注文してみた。

永田農法とは?
  • 永田照喜治(ながた・てるきち)氏が創始した農法。
  • 必要最小限の水と肥料で育てることが特色。作物をつねに飢餓状態に追い込むことによって、植物が本来もっている力を最大限に引き出すことが狙い。その結果、できた作物は通常の野菜よりはるかに多くの栄養を持つことや、野菜特有のアクが少なくなることなどが実証されている。
  • 「断食農法」「スパルタ農法」「緑健農法」「ルーツ農法」など様々な呼び名がある。
  • 『美味しんぼ』7巻で、そのトマトの味を海原雄山が絶賛している。

いくつかの野菜を食べてみた。
なるほどスゴイと思うものもあれば、いまひとつピンとこないものもある。個々の野菜ついて、あれこれ語ることはしない。ありきたりの修辞を並べても意味がないし、私自身も今は手探り状態だからだ。

困っているのは、食べ方がわからないことだ。
通常の野菜よりも個性が強いので、ヘタな調理は美味しさを損ねてしまう。結局、生でバリバリ食べるのがいちばん美味しいわけだけど、それじゃ芸がない。

どうすればこの野菜の味を活かせるだろう?

ふと、自分が野菜と向き合っていることに気がついた。

いい傾向かもしれない。