お屠蘇のこと
2007年 食べる 食べる年始に、お屠蘇(とそ)を作って飲んだ。
私は「健菜倶楽部」という野菜の宅配サービスを契約しているのだが、そこが正月サービスとして「お屠蘇セット」を送ってくれたのだ。
ティーバックに入った屠蘇散(とそさん)と本みりんだ。
- お屠蘇(おとそ)
- 正月に1年の邪気を払い、長寿を願って飲む薬酒。
小・中・大の三種の盃を用いて、年少者から順に飲む。
- 屠蘇散(とそさん)
- お屠蘇の素になる数種の薬草のこと。山椒・細辛・防風・肉桂・乾薑・白朮・桔梗などが入っている。これを日本酒とみりんに浸して成分を抽出したものが、お屠蘇である。
私は興味津々に作ってみた。
このときの写真も何枚かあったのだが、HDDのクラッシュで失われてしまった。化学実験みたいで楽しかった。
しかし飲んでみると、けっこう強烈。
薬効成分がツーンと鼻に抜ける。これは一口なめるものであって、ぐびぐび飲むものじゃないな。
年始からちょびちょび飲んできたのだが、飲みきれず、最後は捨ててしまった。あーあ。本みりん(飲用できる甘いお酒)を使っていたので、もったいなかった。
◎
正月にお屠蘇を飲む習慣て、いまどのくらい残っているのかなぁ。
古いものは素晴らしいという気はないが、消え去っていく日本の伝統に触れたような気がして、感慨深くなってしまった。