ブリとハマチ

2007年 食べる 食べる
ブリとハマチ

ブリが美味しい季節である。

正月ころのブリは「寒ブリ」と呼ばれ、脂がのって格別に美味だ。
毎度、刺身にするか照り焼きにするか迷うところだが、先週は刺身を買ってきた。養殖のブリだけど、じつに旨かった

数日を経て、またブリを食べたくなった。
季節ものだから、今のうちに食いだめしておきたい。別のスーパーで物色していたら、ハマチが目についた。
「おぉ~、ハマチもいいね♪」
というわけでハマチを買ってきた。これまた旨かった

ふと、両者の違いがわからなくなったので、辞典で調べてみた。

ブリ(鰤)
  • スズキ目の海魚。回遊魚で日本各地の沿岸に分布。
  • 代表的な出世魚であり、大きさによって呼び名が変わる。
    関東)ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ
    関西)ツバス→ハマチ→メジロ→ブリ
  • 地域によっては双方の呼び名が混在することがある。
  • また養殖物であれば大きさに関わらずハマチと呼び、天然物をブリと呼んで区別している場合もある。

ブリとハマチは、同じ魚だった!

え? みんな知ってた? 私は知らなかったよ。
寿司屋で注文するときもブリとハマチはよく混同してたけど、まさか同じ魚だったとは......。汗顔の至り。

ブリは、日本でもっとも多く養殖されている魚で、その収穫量は天然物の3倍に達する。昔ながらのブリ(=天然物で、80 cm以上に大きく成長したもの)を食べる機会は多くなさそうだ。

てゆうかさ、刺身を食べて、それがブリかハマチか、天然物か養殖物かを識別できるものなの? そんなに違うの?
私には見分けられそうにない

だがしかし!

A rose by any other name would smell as sweet.
薔薇はその名で呼ばれずとも、よい香りがする。

──『ロミオとジュリエット』より

というわけで、ブリもハマチも旨かった。

以上。