ます寿司の格差問題
2007年 食べる 食べる富山からお取り寄せした「ます寿司」はうまかった。
これに比べると、スーパーで売ってるます寿司なんて、単なる"酢飯のカタマリ"だね。あんなのを食べて、「富山のます寿司も大したことない」と思っていた自分が恥ずかしい。やっぱ本場の味はちがうよ。
......しかし、そんなにちがうのだろうか?
ふと疑問に思ったので、スーパーのます寿司を買ってきた。
数年前に食べたっきりだけど、記憶にあるとおり、駄目なのだろうか?
もうね、食べる前からちがうよ。
容器がPET樹脂なのはいいとして、笹の葉の小さいこと。
薄いフィルムのようなます(紅鮭)と、整形された酢飯。
まるっきり工業製品だよね。
そして味も駄目だった。
細かく述べても意味はないが、とにかく駄目だった。これを食べたら誰もが「富山のます寿司も大したことない」と思うだろうよ。
◎
さて、本題はこれから。
やっぱり製造元が違うんだろうなぁと思ってよく見たら、先日のお取り寄せしたところと同じ会社が作っていた! そして、どちらも賞味期限は製造後3日間。つまりどちらも同じ場所にある同じ会社が作って、同じ時間と距離を移動してきたわけだ。
──なのに、なぜこれほど違うのか?
お取り寄せは本気だけど、スーパーに卸す方は手を抜いているのだろうか。たとえばシャア専用ザクと量産型ザクのような"格の差"があるのかもしれない。
いや、お取り寄せが最上級とは限らない。
さらにもっと美味しいものがないと、誰が断言できるだろう?
お取り寄せで食べた「ます寿司」は美味しかった。
それは間違いない。
だが、それで私が「ます寿司」の真髄を理解したとは言えないようだ。
世界は広いよ。