ます寿司の格差問題

2007年 食べる 食べる
ます寿司の格差問題

富山からお取り寄せした「ます寿司」はうまかった。

これに比べると、スーパーで売ってるます寿司なんて、単なる"酢飯のカタマリ"だね。あんなのを食べて、「富山のます寿司も大したことない」と思っていた自分が恥ずかしい。やっぱ本場の味はちがうよ。

......しかし、そんなにちがうのだろうか?

ふと疑問に思ったので、スーパーのます寿司を買ってきた。
数年前に食べたっきりだけど、記憶にあるとおり、駄目なのだろうか?

もうね、食べる前からちがうよ
容器がPET樹脂なのはいいとして、笹の葉の小さいこと。
薄いフィルムのようなます(紅鮭)と、整形された酢飯。
まるっきり工業製品だよね

そして味も駄目だった。
細かく述べても意味はないが、とにかく駄目だった。これを食べたら誰もが「富山のます寿司も大したことない」と思うだろうよ。

さて、本題はこれから。

やっぱり製造元が違うんだろうなぁと思ってよく見たら、先日のお取り寄せしたところと同じ会社が作っていた! そして、どちらも賞味期限は製造後3日間。つまりどちらも同じ場所にある同じ会社が作って、同じ時間と距離を移動してきたわけだ。

──なのに、なぜこれほど違うのか?

お取り寄せは本気だけど、スーパーに卸す方は手を抜いているのだろうか。たとえばシャア専用ザクと量産型ザクのような"格の差"があるのかもしれない。

いや、お取り寄せが最上級とは限らない
さらにもっと美味しいものがないと、誰が断言できるだろう?

お取り寄せで食べた「ます寿司」は美味しかった。
それは間違いない。
だが、それで私が「ます寿司」の真髄を理解したとは言えないようだ。

世界は広いよ。