悪と戦う悪

2007年 政治・経済 政治
悪と戦う悪

失言を追求して、なんになるのだろう?

最近はじまったことではないが、失言を執拗に追求する野党やマスコミにはうんざりさせられる。失言した人を擁護する気はないが、追求する側の「不純な思惑」が透けて見えるのは不愉快だ。

いまホットなのは、柳沢厚生労働相の「子供を産む機械」発言。
2日現在、野党4党は補正予算案の審議を欠席している。大臣への抗議らしいが、予算案はこのまま与党単独で採決されるだろう。
詳しい事情を知らないが、この姿勢をみるかぎり、野党に正義があるとは思えない

野党の目的はなにか?
大臣を辞任させることで、傷つけられた女性の名誉を取り戻したいのか? それより単純に与党に反発し、その評価を下げ、政権交代を画策しているようにしか見えない。

マスコミも、批判のための批判ばかりで正直ウザイ。
大臣の失言を無視しろとは言わないが、個人の人格に帰結する問題をクローズアップしても、私たちの暮らしはよくならない。連帯責任だというなら、まずマスコミ自身が手本を見せてほしいよ。

大臣の発言はたしかに差別的だ。
しかし今回は、それを追及する勢力がよっぽど醜悪に見えてしまう。

悪と戦うものが正義とはかぎらないだろう。

◆補正予算案、夕にも衆院通過=野党、審議拒否を続行-厚労相発言問題