戦争論

2007年 政治・経済 政治
戦争論

イラク戦争の話。

アメリカ政府の見通しの甘さによって、イラクの占領政策は泥沼化している。状況に対して兵士の数がぜんぜん足らないのだ。やむなく未熟な新兵を送り込んだり、ベテラン兵の休暇を返上させて対応しているが、物資も足りないので、ゲリラにやられっぱなしだ。

「正義」も「勝算」もない戦いに、兵士たちの士気はがんがん下がる。
退役したり、逃亡するのはまだマシで、それもできない兵士たちは勢いあまって民間人を殺したり、暴行したりする。そのため状況はますます泥沼化する。

そこでアメリカ政府は、傭兵企業にたよる。
「警備会社」の看板を掛けた傭兵たちが、現場をどんどん仕切る。傭兵は「金」が信条だから、たっぷり請求する。アメリカ政府もたっぷり払う。

すると、傭兵企業が米軍兵士を高給で引き抜くようになる。
次から次へと兵士が引き抜かれるので、米軍はボーナスを出して引き留めるか、傭兵企業に依頼する割合を増やさざるを得ない。まさに悪循環。米軍が自力で状況を打開するのは困難だろう。

こうした状況で、傭兵企業はビジネス拡大のため、なにをやるでしょう?

現実の話。

いや、それは……ちょっと……。