未来はどうなる?

2007年 政治・経済 時事ネタ
未来はどうなる?

「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」に子どもが預けられたらしい。

赤ちゃん(新生児)じゃなくて、言葉も話せる3歳児だった。
15日の運用開始直後だから、親はこの日を待ってたんだろうな。

「預ける」という表現を使っているけど、実際には「捨てた」んだよね。
これじゃ「赤ちゃんポスト」じゃなくて、「子捨てポスト」だ。
3歳の彼は、どのくらい状況を認識してるのだろう?

想像すると居たたまれない気持ちになる。

しかしね、私はかわいそうとばかりは思わない。
本当にかわいそうなのは、やる気のない親に育てられることだ。惰弱な親ならいっそいない方がいい。生みの親より育ての親だと思う。

しかし……未来はどうなるんだろう?
政府が捨て子対策を充実すればするほど、甘える親も増えるだろう。

たとえば、小学生が自分でやってくるかも。
「うちの両親は親としての資格がありません。
 なので親を捨ててきました。ここで育ててください!」

あるいは、成長した大人が捨てられるかも。
「うちの子はニートで、働く気がありません。
 これ以上、面倒みきれないので、国に託します

政府は捨て子を国の宝(国家財産)として育てる。
そんな子たちが国を盛り上げてくれば、政府も万々歳だ。
ひとつの理想型かもしれない。

そうなると、自分で子どもを育てようとする親も減るだろう。
「やっぱり専門家にアウトソーシングしよう。
 産むのが得意な人もいれば、育てるのが得意な人もいる。
 できないことをやるのは愚かだよ

自分で子どもを育てる親は一部のセレブになる。
「自分で育てるオールドファッションが大流行!」
といった特集が組まれるかも。

わずかな亀裂がダムを決壊させるように、
未来はいま、変わろうとしているのかもしれない。


■赤ちゃんポストに3歳児、「捨て子助長」の懸念が現実に(読売新聞 - 05月15日 13:21)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?id=212331&media_id=20