第一発見者

2007年 生活 日常
第一発見者

ぼんやり歩いていると、「手」が落ちていた。

ゴミ捨て場のビニール袋から、男性の手がのぞいている。
その瞬間、頭の中を「死体」というフレーズが駆けめぐった。

な、なんてこった!
ついに私は、死体の第一発見者になってしまったッ!
警察への供述にそなえ、私はカメラで状況を撮影しておくことにした。


よく見てみると、落ちているのは手だけ。
人間の身体が隠れているようには見えない。

てゆーか、これはマネキンですよ。

私は周囲をきょろきょろと見渡した。
物陰でクスクス笑っているヤツはいないようだ。

数分後、私はその場を立ち去った。

やれやれ。

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