あさっての記憶 / 寝ボケ、起きボケ

2007年 生活 健康 日常
あさっての記憶 / 寝ボケ、起きボケ

自分でもヤバイと思うほど、私は寝ぼける。

寝ていても、脳は(中途半端に)機能しているようだ。荒唐無稽な夢を見るくらいはいいけど、ときおり起きても夢のつづきを見ていることがある。問題だと思うが、自分ではどうしようもない。自分を制御する脳が起きていないのだから。
将来、ボケたら、いつもこんな状態になるのだろうか?

先日、渡辺謙 主演の映画『明日の記憶』を見た。病状が悪化した後半は、シーンが飛んだり、現実と妄想の区別がつかなくなる。しかし主人公はその異常さを認識することもできなくなり、世界は黄昏に包まれる。

『明日の記憶』:あらすじ

若年性アルツハイマー病にかかったサラリーマンと、その妻の物語。ゆっくりと、しかし確実に進行していく病状により、主人公は会社から脱落し、社会から脱落し、ついに夫婦の絆さえ失いかける。あいまいな意識の中で、主人公は妻との思い出の場所を目指すのだが......。

夢と現実のはざかいに、「あいまいな世界」がある。私はその世界をよく知っている。平行線が交差することに疑問を抱かなくなる世界だ。今は還ってこられるが、還ってこられなくなったらと思うと怖くなる。とはいえ、あそこの住人になったら、怖いと思うことさえないだろうけどね。

ボケるのは怖い。怖いと思わなくなることが、いちばん怖い。しかしアルツハイマー病にならずとも、人はやがて老いて、あいまいになる。長生きするなら、それは避けられないことだ。

眠ったあとのことはどうしようもない。
せめて起きている今は、しっかり現実を感じていたい。

関連エントリー

いとこドリップ

いとこドリップ

2009/04/12 * 生活
シラガ、フエタ

シラガ、フエタ

2009/01/06 * 生活
筋に苦痛

筋に苦痛

2008/10/19 * 生活
十六夜の気づき

十六夜の気づき

2008/06/11 * 生活
ぎっくり

ぎっくり

2008/04/30 * 生活
ラーメンのスープ

ラーメンのスープ

2008/02/02 * 生活
暑い日がつづく

暑い日がつづく

2007/08/15 * 生活
夏が来る

夏が来る

2007/06/04 * 生活
七七日忌

七七日忌

2007/05/26 * 生活
いまを生きる

いまを生きる

2007/04/06 * 生活
墓参り

墓参り

2007/03/21 * 生活
疲れた日

疲れた日

2007/03/12 * 生活
親父の入院

親父の入院

2007/02/13 * 生活
呑んで、呑んだ

呑んで、呑んだ

2006/12/29 * 生活
東大病院へ

東大病院へ

2006/08/01 * 生活
暑い夏が来る

暑い夏が来る

2006/07/29 * 生活