食玩選択の自由を
2007年 娯楽 物欲欲しくないのに、食玩がついてくる。
コンビニでミルクティーを買おうとしたら、食玩がついていた。食玩なしのミルクティーはない。気分はミルクティーだったので、それを買う。袋を開けると、ミニカーが入っていた。ちゃんとタイヤもまわる。
出来がいいのはわかるけど、私には必要ない。
食玩を集めたり、飾る趣味はないからだ。
かといって、ゴミ箱にポイ捨てするのも気が引ける。このミニカーを作るためにもエネルギーが消費されており、それを無駄にするのは地球に対して申し訳がない……とかなんとか、いつものように考えるハメになる(よけいなことは考えたくない)。
捨てる決心がつかないので、とりあえず飾っておく。
机の上には、そうした(行き場のない)食玩がすでに何個か並んでいる。
◎
気がつくと、オフィスにはそうした食玩がいっぱいだ。
コピー機やプリンタの上、給湯室など、ちょっとしたスペースに飾られている。いや、ゴミ箱ではないところに捨てられていると言った方が正解だろう。うっかり踏んで壊したり、ホコリで汚れたりすれば、晴れてゴミ箱行きとなるのだから。
食玩がきらいなわけではないが、こんな風に氾濫しているのは好ましくない。
モノを大切にしたいので、大切にできないモノは作らないでほしい。