日本はどうなるの?

2007年 政治・経済 社会
日本はどうなるの?

日本には800兆もの借金がある。

しかも少子高齢化で社会福祉は増えて、労働力は減っていく。国力の低下は避けられない。
海外に目を移せば、日本を出し抜こうとする勢力が息巻いている。これまで日本を先進国たらしめてきたスキームは、大きく変わろうとしている。まさに内憂外患だ。

日本はまず、「借金のない国」を目指さなければならない。
「美しい国」なんてのは、そのあとの話だ。

借金を返すには、国が豊かにならなければならない
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そのためには、国際的な競争力が必要
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競争すれば、脱落者が出てくる
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「格差社会はイカン、脱落者を保護せよ」という人が出てくる
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「競争の勝者はもっと荷物を背負うべきだ」という人が出てくる
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競争するのは馬鹿らしくなる
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「競争せずとも、無駄を省けばいい」という人が出てくる
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無駄を省こうにも、公務員や官僚の牙城を切り崩せない
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改革を断行しようとした安倍内閣は、足の引っ張り合いで挫折
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強力なリーダーシップがないので、決定に時間がかかる
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みんなで等しく貧乏な国になる

政治家は、この借金をどうするつもりなんだろう?
「年金」や「政治とカネ」、あるいは「憲法改正」も重要かもしれないが、それは日本が豊かな先進国であればこその悩みだ。背中に槍が刺さって、血がどぶどぶ流れている状況で、化粧を気にしてどうする? 日本を借金漬けにしている最大の原因が官僚社会なら、今こそ徹底的に解決すべきであって、与野党の枠を越えて協力すべきだろうに。

私は日本が好きだ。しかし最近は、いささか不安が増してきている。危機的状況で互いの足を引っ張るリーダーほど、見ていて怖いものはない。