スポーツと戦争

2008年 政治・経済 スポーツ 政治
スポーツと戦争

 スポーツは戦争の代償行為なのだろうか。

 オリンピックや国際競技大会があるたび、そう思ってしまう。自国の代表選手を応援するとき、そのスポーツへの純粋な興味より、相手国を打ち負かすことへの期待が高まっていないだろうか。スポーツの勝利が、国威高揚に直結していないだろうか。

 それが悪いわけじゃない。スポーツで国家間のストレスが解消されるなら、これほど素晴らしいことはない。実際に戦争をするよりずっとマシだ。まぁ、スポーツによって国家間のストレスが高まる例もあるようだが……。

 私は愛国心が乏しいので、自国選手の勝敗に興味はない。というか、他者の勝敗に興味がないので、スポーツ全般を見ない。そんな私には、熱狂的に自国選手を応援する人たちは、ものすごく愛国心が篤いように見える。

 もちろん異論はあるだろう。阪神タイガースのファンが、すべからく関西人でないように、スポーツと愛国心(愛郷心)は関係ないのかもしれない。いや、無関係ではないだろう。

 ハンドボールの北京五輪アジア予選と、それに関するネット上の反応を見ながら、そんなことを考えた。