大辛の鮭茶漬け
2008年 食べる 食べる塩鮭には、下記のような区分がある。
- 生
味付けされていない生鮭。冷凍解凍も「生」と表示することがあるが、別に<解凍>の表示義務がある。押し寿司か、カルパッチョで食べる。
- 甘口/ふり塩
フライやムニエルがいいね。うっかり焼いちゃうと、醤油をたっぷりかけることになる。
- 甘塩(塩分2~3%)
そのまま焼いて醤油(ポン酢)で食べる。きのこ・野菜とホイル焼きにも合う。
- 中塩(塩分4~5%)
醤油がなくてもおかずになる。たっぷり大根おろしで食べるのも吉。ほぐしてごはんに混ぜて、鮭おにぎりにするのもよい。
- 辛塩(塩分6~7%)
塩が強いのでお弁当やおにぎりの具に。切り身だと、ごはんをもりもり食べられる。
- 大辛(塩分11%以上)
冷蔵庫がなかった時代の長期保存用。食べるならお茶漬け。
- ※時鮭の甘口を「丘漬け」、辛口を「沖漬け」という場合もある。
スーパーの案内を見ながら、ふと大辛を味を思い出せないことに気づく。
というわけで試してみることにした。
いやぁ、すごいね。焼くと、びっしり塩に覆われていることがわかる。
ちょびっと食べてみたが、めためた塩辛い。ぶわっと唾液が湧き出す。うひょー、こんなに強烈だったのか。
ごはんに乗せて、お茶をかけ、海苔をほぐす。
さらさら食べる。
お茶とごはんがすでに塩味になってる。身の強烈な塩分を中和しながら食べていくと、あっという間に茶碗が空になった。わずかな身でたくさん喰えるものだ。
だが、お茶漬けばかり何杯も食べられない。
結局、半分くらいが余ってしまった。あまりにも塩辛いので、お茶漬け以外の食べ方を思いつかないまま、時間が経ちすぎて廃棄することに。たいへん申し訳ない。
日本人の胃ガンの発生率が近代になって激減したのは、冷蔵庫の普及によって、塩漬けした食品を食べる機会が減ったためと言われている。たしかに、大辛の塩鮭みたいな食事が毎日つづけば胃も荒れるだろうな。
いろんな塩加減の鮭を食べられる現代に生まれて、私は幸せだ。