[報道・教養] NHKファーストジャパニーズ / きみはなにを目指すか

2008年 社会 NHK 報道・教養 海外
[報道・教養] NHKファーストジャパニーズ / きみはなにを目指すか

 昨夜、『ファーストジャパニーズ』の第2回を観た。

職人の伝統を守る古都でブティックを開いた靴職人・深谷秀隆(31歳)

 靴職人になることを夢見て、単身フィレンツにやってきた深谷。「靴作りを教えてください」と書いた紙をもって、靴屋を片っ端に訪ねてまわる。それを見た靴職人が言った。
「イタリア語も英語もわからないのに、どうやって教えりゃいいんだ?」
 8年後、深谷は海外に注文靴の店をもつ最初の日本人になった。その彼にも弟子ができて……。

 いやぁ、狂ってるね。まったく言葉を話せず、たよるアテもないまま、海外に飛ぶなんて。よくもまぁ弟子入りを許されたもんだ。そこで靴作りを学び、イタリア語を学び、自分の作品を作って認められ、店を持つとは、さらに信じられない。人生は甘くないと言うが、やってできないことはないのかもしれない。

中国のゴールデンタイムに始めて登場した日本人俳優・矢野浩二(32歳)

 日本では芽が出なかった俳優・矢野は、一念発起して中国に渡った。言葉を学び、自分を売り込み、チャンスを待つ。やがて日本軍人の役が転がり込んできた。これを見事に演じきった矢野に、次から次へと日本軍人の役が依頼される。悪人専門とレッテルを貼られ、苦悩する矢野は、日本軍人の役を断ることにした。するとぱったり仕事がなくなった……。

 前回のホッケー選手の逆パターン。ブームに乗ったのではなく、振り回され、それでも自分を貫く姿がカッコイイ。相手を立てつつ、自分も立てる。俳優業以上に難しそうだ。それにつけても、中国のビジネス慣習はむちゃくちゃだな。意地悪じゃないところが救いがない。彼につづく者は、彼を見て覚悟したり、準備できる。やはりファーストジャパニーズはすごい。

 これって、2006年に放映された番組の再放送なのね。しかも全2回か。もっと観たい! 1人1人をもっと掘り下げてほしい!
 いや、それよりも自分のことをしなくちゃな。

関連エントリー