安かろう悪かろう
2008年 政治・経済 時事ネタ 社会 食事ローソンが名ばかりの稲庭うどんを発売して、問題になっている。
<稲庭うどん>100均の商品 「品質悪い」と地元怒る
大手コンビニエンスストア「ローソン」の子会社が運営する100円ショップが、自社ブランドの「稲庭平打饂飩(うどん)」を販売したことに、秋田県稲庭うどん協同組合(秋田県湯沢市)が「品質が悪く、ブランドイメージが落ちる」と反発している。「平打饂飩」の製造業者は「本来の稲庭うどんより味が落ちる」と認めるが、ローソンは「『稲庭うどん』は商標化されておらず、法的に問題ない」と反論。組合側はローソンと業者に対して抗議を検討している。
(毎日新聞 - 04月11日 02:41)
そりゃ、法的に問題ないだろうが、道義的には問題アリアリだ。製造業者みずから質が劣ることを認めているのだから。しかもこの業者、地元の組合には未加盟だとか。いろいろ奥が深そうな構図だ。
「本物の稲庭うどんはどれほど美味しくて、数倍の金を払う価値があんのか?」という疑問はある。食べ比べれば、それほど差はないのかもしれない。しかしそれでも、ローソンが人の褌で相撲を取ったことは間違いない。指摘を受けた時点で販売を見直すべきだろう。「よいものを安く」ではなく、「安かろう悪かろう」と開き直られては、100円ショップに行く気も失せる。
この商品、関東地方の限定販売なんだって。秋田県はもちろん、東北地方には卸していないとか。やはり後ろめたいところがあるんだろうな。あるいは、本物を知らない連中はだましやすいと考えたか。
いやな話だ。