仮釈放の可能性のない絶対的な終身刑?

2008年 政治・経済 死生観 犯罪 社会
仮釈放の可能性のない絶対的な終身刑?

本日、とある殺人犯の死刑判決が出た。

死刑存廃問題が大きく影響した裁判だった。私は神サマではないので、事件の真相はわからない。しかし元少年の弁護団は、事件の真相解明より、死刑の回避を最優先していたように見える。弁護団の主義主張など、事件の真相解明には関係ないだろうに

死刑存廃問題において、死刑廃止を訴える人たちは「誤審の可能性」を挙げる。ならば事実や証言を歪曲するような弁護は、本末転倒ではなかろうか。あの弁護団のちぐはぐな活躍によって、死刑廃止の運動は大きく後退したと思う。

死刑廃止論者は、死刑の代わりに「仮釈放の可能性のない絶対的な終身刑」にすべきと言う。それが死刑よりもよいと言えるだろうか? 金もかかるし、運営する人のストレスも多い。更生の余地がある囚人にも対処できてないのに、更生しても認められない囚人の相手をするのは馬鹿げてる。

仮に、「仮釈放の可能性のない絶対的な終身刑」を適用した場合、病気になったらどうするんだろう? 治療しなければ、それは間接的な死刑と言われかねない。ふつうの病気ならまだしも、重たい病気──たとえば数千万円の治療費がかかる臓器移植が必要だったら?
塀の外では、治療を受けられない市民が多くいるのにな。

私は死刑存置でよいと思っている。
一般予防説(新しい犯罪の抑止のため)より、特別予防説(矯正不能な犯罪者を一般社会から排除するため)に従う。なので「帰還の可能性がない、安価で、絶対的な異次元への放逐」でもかまわない。私は犯罪者に、人生を邪魔されたくない。