「不気味の谷」効果はホラーゲームで本領発揮する
2008年 娯楽 ゲーム 思考実験ロボット工学に、「不気味の谷」という概念がある。
不気味の谷現象
ロボットなどの人工物が人間らしくなっていくと、はじめは好意的に受け止められるが、ある時点で突然強い嫌悪感に変わる。この好感度が急激に下がる部分を「不気味の谷」と言う。
不気味の谷現象 - Wikipedia
3Dにも同じことが言える。昨今は3D技術が進歩したせいで、不気味の谷現象も無視できなくなってきた。
たとえば映画『ファイナルファンタジー』は、皮膚の凹凸や汗のしずくまで再現したため、不気味の谷に落ちてしまった(嫌悪された)。反対に『Mr.インクレディブル』は(技術的には可能だったのに)あえてデフォルメすることで、不気味の谷を回避している。
人間は、ちょこっと似ているものは親しめるけど、すごく似ているものは怖がるってことだ。
◎
さて、『SIREN』の新作がPS3で発売される(2008年7月24日発売予定)。
『SIREN NEW TRANSLATION』というタイトルで、今日から体験版のダウンロードが開始された。私はPS3をもっていないのでプレイできないが、やった人の書き込みを見るとそーと怖い(不気味)らしい。
「あの部屋がおれの部屋に似ている~」
「飯を食いながらプレイできません」
「隠れているときは、自分も身動きできないぜ~」
なるほどホラーなら、みずから不気味の谷に落ちるのもアリかもしれない。
私はホラーゲームは好きだが、ホラー体験は好きじゃない。どうしたものか。