[報道・教養] ガイアの夜明け「"使い捨て"雇用を問う ~働くものに明日はあるか 第3章」 / 勝ち組の転落

2008年 政治・経済 報道・教養 時事ネタ 社会
[報道・教養] ガイアの夜明け「"使い捨て"雇用を問う ~働くものに明日はあるか 第3章」 / 勝ち組の転落

 リーマン・ブラザーズが経営破綻した。

 リーマン・ブラザーズと言えば2005年、ライブドアのTBS買収に資金援助した会社だ。わずか3年前のことだが、当時は勝ち組、負け組といった言葉が流行していて、ライブドアや、その背後で利益をすするリーマン・ブラザーズは勝ち組の象徴だった。

 それがどうだろう──?
ライブドアは上場廃止、村上ファンドは解散、ホリエモンは法廷へ、そしてリーマン・ブラザーズも破綻してしまった。「勝つ組」という言葉はなんとも儚い。

 そういえば、人材派遣会社グッドウィルも2008年に廃業している。『ガイアの夜明け』で特集してたけど、派遣社員を搾取していたと揶揄されるグッドウィルの社員も、じつは厳しいノルマで働かされていて、しかも現在は失業中である。極端な言い方をすれば、奴隷が奴隷を使役していたわけだ

 ほかにも老舗や企業、組織が不祥事によって窮地に立たされる例は枚挙にいとまがない。まじめに働いていて、自分は大丈夫と思っていても、上層部や同僚がこっそり不正をしていたら、その巻き添えを食らう。
 情報化社会といいながら、私たちは先のことをまったく見通せていない。その上、スピードが速いから、衝突すると被害が大きい。現代社会は暗闇のサーキット場みたいなもんだ。快適さに喜んでいても、次の瞬間は空中に投げ出されているかもしれない。

 諸行無常だ。

 日本は、国全体が勝ち組みたいなものだから、転落には気をつけないとね。


米金融・債券市場展望=金融システムの安定策に関心集まる

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