サケの白子を食べた

2008年 食べる 食べる
サケの白子を食べた

秋鮭が出回りはじめたので、白子も見かけるようになった。

そういえば、白子ってどんな味だったっけ? 食べたことはあるはずだが、よく覚えていない。なので寄せ鍋にすることに。調理のコツも知らないので、そのまま鍋にどぼん。火が通ったところで食べてみる。

むむぅ。なんと言っていいのか。
まずくはない。まずくはないが、うまくもない。味がない。魚臭くないけど、魚臭くなりそうな予感がして、食べるとき緊張してしまう。ぷにぷに、つるつる、ごっこん。
似ている味を思いつかない。『美味しんぼ』では羊の脳みそが近いと言っていたが、あいにく食べたことがない。

少し残しておいて、醤油とみりん、砂糖で焼いてみた。
風味は違うけど、モチモチした食感は同じ。唐揚げの方がいいかな? どう食べたら美味しいのだろう? あるいはこれが白子の美味しさか?

知識1:高濃度のDNAを含む

白子は魚の精巣。プロタミン(ヒストン)、ヌクレオプロテインなどの強塩基性タンパク質やポリアミン、そして遺伝子としてのDNAが高濃度で含まれている。DNAを摂取すると、体内でいったんヌクレオチドに分解されて、RNA、DNAを効率的に合成する材料となる。

知識2:臭み抜きと血抜きはした方がいい

サケの白子は、タラの白子に比べると多少、匂いと癖がある。
新鮮な白子は下処理しなくても美味しいが、ふつうは流通段階で数日経過しているので、臭み抜きと血抜きをした方がいい。

食べて時間が経つと、ふたたび味を忘れてしまった。いや、味はなかったのだ。くみくみ食感を思い出すと、なんだかまた食べてもいいような気になってきた。DNAが足りてないのかな?

うまいわけではない。
うまい、まずいと言えるほどの味がない。
奇妙な食べ物だと思った。