HDRを試してみる
2008年 娯楽 カメラ黒侠の日記で見かけたHDRを試してみた。
HDRとはハイダイナミックレンジ(high dynamic range)のこと。
露出の異なる写真を重ねて、明るいところと暗いところが同時に見える写真を合成する。今回は「Photomatix」の体験版を使ってみた。
※露出の異なる写真を3~5枚ほど撮影して
※ソフトで合成するとこうなる(横須賀の猿島)
はじめて使ったBKT撮影
瞬間的に連続撮影するため、ブラケットを使う。
この機能を使うときが来るとは思わなかった。よくわからないので、説明書を引っ張り出したよ。何回か試して、撮影の要領がつかめてきた。
- 被写体が動いているとうまく合成できない。
- シャッタースピードが変化するため、暗いところではしっかりホールド(三脚推奨)。
- 輝度差がないと、あまり効果が出ない。
- 背景がぼけていると、色が混ざる。
※動いている人は像が乱れている(東京ディズニーランド)
より視覚に近いが、違和感がある
人間の目はよくできていて、明るいところも暗いところも幅広く見ている(と脳で認識している)。HDRなら、実際に目で見た映像に近い写真になるのだが、モニタで見るとやや不自然な印象を受ける。まるで3DCGのようだ。
情報量は多いが、芸術性は減るね。
※やや不自然な印象(戦艦みかさ)
使いどころは?
いろんな場面で試してみたが、やはり逆光が狙い目。
撮影しやすいし、グラデーションがしっかり出るので楽しい。逆に、曇り空や暗いところは駄目。無理に合成すると偽色が出るので、トーンカーブで調整した方が早い。
※背景をぼかすと処理が乱れる(飛鳥山公園)
※暗いところは苦手(観音埼灯台)
おもしろいような、おもしろくないような......。
HDRの使いどころは、そう多くないかもしれない。魚眼と同じで、たくさん撮れば飽きられそうだ。とはいえ、特別な機材を使わず、写真のバリエーションを増やせるのはうれしい。
今は体験版だけど、製品版(15,540円/Zorg会員なら9,800円)を買うべきかどうか。
もうちっと体験版で遊んでみるか。