シラガ、フエタ
2009年 生活 健康 日常だいぶ白髪が増えた。
若いころから白髪はあったし、ぜんぜん気にしてなかったけど、最近は肌のシワとともに気になるようになった。いちいち抜いたり、憂鬱になることはないが、「歳をとったんだなぁ」としみじみ感じている。
嫁の白髪も増えた。髪が長いから目立つ。それに目尻のシワも深まったね。
昔の写真を見ると、暗~い気持ちになる。37歳のいま、30歳の自分を見ると「若いなぁ」と感じるが、30歳のときに、23歳の自分を見ても、それほどショックは受けなかった。
時間の意味が変わってきている。
当たり前のことだが、歳をとったのは私たちだけじゃない。
おふくろもすっかり老けた。弟や妹、親戚もみんな歳をとった。数年ぶりに友人に会うと、歳月の残酷さにめまいを覚えることもある。
かたや甥や姪、友人の子どもは、すくすく成長している。
少年易老学難成 (少年老い易く学成り難し)
一寸光陰不可軽 (一寸の光陰軽んずべからず)
朱熹(朱子)
とか、
命短し 恋せよ乙女
黒髪のいろ 褪せぬ間に
心の炎 消えぬ間に
今日は再び 来ぬものを
吉井勇
などと、ジジイくさい説教をしたくなる。まぁ、かつての私がそうであったように、若者が「老い」の意味などわかるはずもないし、わかる必要もない。
ともあれ私はまだ生きている。
死んでしまった友人や親父は見なかった2009年に生きているし、当分は死なないだろう。
「老い」について悩むのは、死んでからでも遅くはない。