ETCとオオカミ少年

2009年 科技 物欲
ETCとオオカミ少年

「ピーッ! カードが挿入されていません」

車のエンジンをかけるたび、ETCに警告される。しかし車のエンジンをかけるたび、高速道路に乗るわけじゃない。だからカードを挿入せず、無視する。やがて無視することに慣れて、警告が耳に入らなくなる。すると、いざ高速道路に乗るときに、あわててカードを探すハメになる。これまでに2度、カードを挿入できず現金レーンに突っ込んだことがある。馬鹿らしい話だ。

まさに『オオカミ少年』である。
必要ないときもむやみに警告するから、注意を喚起できなくなったわけだ。結局のところ、高速道路に乗るときはカードを確認するよう、人間が注意するしかない。と言うことは、車のエンジンをかけるたびに「ピーッ!」と鳴るのは、あんまり意味がない。困ったもんだ。

話はそれるが、ETCはいろいろ使いにくい。
まず面倒なのはカードの刺し忘れ、次いで面倒なのはカードの抜き忘れだ。車を降りるたびにカードを抜くのは、正直うざい。こちらは、カードが挿入されてないと警告されないから、抜き忘れることはないけどね。

そしてカードの挿入も面倒だ。あわててカードを挿すと、向きがちがって読めないことがある。カードの挿入方向は、裏表と前後ろで4パターンもある。2度目くらいに成功しないと、ETCレーンは使えない。ICチップがカード中央にあって、表にも裏にも露出していれば、まちがえることはないのになぁ。

ETCによって高速道路の利用は便利になったが、細かなところで不便が残っている。
今後の改善に期待したいが、インフラ系の規格はそうそう変わらないから、あんまり期待できないかもしれない。