お土産の憂鬱

2009年 生活 スーパーにて 旅行
お土産の憂鬱

旅して困ることの1つは、お土産だ。

それほど多くはないが、私もお土産はいくつか買って帰る。しかし「○○まんじゅう」やら「○○せんべい」といったものは、あまりにも芸がない。ちょっと気の利いた、その土地ならではの、珍しい、私らしい、お土産を買いたい。

しかし保存/流通が発達した現代、そうしたお土産を見つけるのは難しい。
新鮮な食材は日持ちしないし、日持ちする加工品は東京でも買えてしまう。重たい瓶詰めジャムを持ち帰ったのに、デパートでも売っててガッカリすることもある。

珍しいものはたくさんある。しかし旅の途中で買うと荷物になるし、なにより「もっといいものがあるのでは」と考えてしまう。あとで振り返れば、「あれをお土産にすればよかった」と思うことも多いが、あとで振り返ればの話だ。最後に訪れた駅や空港であわててお土産を買うと、「○○まんじゅう」になってしまう。うーん。

今回の旅では、お土産の宅配を試してみた。
かさばるお土産を、直接相手や自宅に配送してしまうのだ。旅の途中で注文しても、帰宅するころ届くように指定できる。初めて利用したけど、便利だね。

しかしそうしたお土産(メーカー)は、つまり通販もやっているわけで、現地に行かずとも買えてしまう。「あれをお土産にすればよかった」と思うものを、自宅でネット注文するのと変わらない。これはこれで、なにか違うような気もする。

悩ましいお土産えらびだが、私は考え過ぎかもしれない。
「○○まんじゅう」や「○○せんべい」でも悪くはないだろうと、今日この頃は考えている。