思い出以外の価値がない

2009年 生活 パソコン メディア規格 物欲
思い出以外の価値がない

いろいろ片付けをしていたら、昔の保存用ディスクが大量に出てきた。

DVD-Rもあれば、CD-Rもある。MOもあった。このまま放置しておくと、規格が変わって読めなくなるかもしれない。中身をチェックして、必要なものは外付けHDDに移しておこう。

考えてみれば、これらのデータはHDDを空けるために、追い出されたはず
それをふたたびHDDに戻すのは馬鹿らしいけど、やむを得ない。なにせ1TBの外付けHDDが1万円を切っているのだ。1個の装置に、DVDなら217枚分、CD-Rなら1,575枚のデータが入ってしまう。技術の進歩はすごいよ。

1枚ずつ見ていくと、内容の古さに打ちのめされる。
こんなどうでもいいデータを、何年も、大切に保存していたのか……。
ちっぽけな予告編ムービーとか、数世代前のアプリケーションとか、壁紙とか、スクリーンセイバーとか、アイコン集とか……泣けるほど、ガラクタすぎる
お金を払って買ったソフトや、どえらい時間をかけて作ったファイルもある。しかし今は役に立たない。すべては過去、終わったことなのだ

容量はたっぷりあるので、データを残しておくことはできる。
……いや、その考え方は危険だ。すでに封印されたHDDが3つほど眠っている。これ以上タイムカプセルを増やしてどうする?
DVD-Rの中に、CD-Rっぽいフォルダが入っていて、その中のアーカイブにPC-9801時代のファイルが隠れていたりする。昔から同じことを繰り返している。容量の拡大が、削除の決断を先送りさせている

とりあえず、コピー中……。
段ボール1箱分あるから、整理には相当な日数がかかるだろう。
そしてチェックを終えたとき、不要データの9割は削除されるだろうが、きっと1割くらいは残って、ふたたび未来に引き継がれるんだろうな。