学校教育は集団行動にあり

2009年 政治・経済 教育 社会
学校教育は集団行動にあり

平日に学校を休ませて旅行やレジャーに行く家庭が増えているらしい。

アイシェアが意識調査したところ、賛否は半々。「やむを得ない理由があるなら」と、条件付きで認める人が多く見られる。しかし「パパが有給とったから」とか「好きなサッカーチームの試合だから」、あるいは「桜が満開だから」といった理由を並べてみると、やむを得ないの基準もあいまいだ。そもそも行かなくちゃいけない旅行なんて、そうあるものではない。

以前、「やむを得ない理由」でよく休む社員がいた。
ちょうど会議がある日、納品がある日に、歯医者の予約を入れてしまう。あるいは、サッカーの応援に行ってしまう。それを注意すると、
「じゃあ、歯医者に行くなってことですか? この会社は趣味を認めないんですか?」
「あぁ、そうだ!」
私が断言すると、ほどなくその人は辞めていった。

個人の自由を最大限に認めていった結果、集団行動ができない人が増えたように思う。集団行動を求めると、「強制ヨクナイ!」「横暴だ!」と騒ぐ。理詰めで追い詰めると、思考停止して投げやりになるか、ストレスで折れてしまう。
プライベートを犠牲にしろとは言わないが、「両立」の意味くらい考えてほしい。

話を学校に戻す。
私は、平日に学校を休ませて旅行やレジャーに行くのは反対だ。より正しくは、親が自分の都合で、子どもに学校を休ませることに反対する

だって、そうでしょ?
その子は翌日、どんな顔して教室に入ればいいの? みんなが勉強しているあいだ、自分だけ遊んできたのだ。楽しい思い出も、ニコニコ話すようでは無神経だし、むっつり黙っているのもあわれだ。

「だったら、あなたも平日に遊べばいいじゃない!」
「成績はいいから、文句ないでしょ!」
「やりたいことをやって、なにが悪いの?」

そう言い切れる子どもに育てないなら、連れ回すのもアリだろう。
集団行動を学んでも、社会の歯車になるだけ。だったら、くだらない学校生活は必要最小限にとどめ、くだらない友だちは無視するような、自分本位な人間に育てた方がいい。

まぁ、それで成功しなかったら、目も当てられないけどね。