現代の妖怪「ひきこさん」

2009年 娯楽 時事ネタ
現代の妖怪「ひきこさん」

「ひきこさん」という妖怪がいるらしい。

昭和の「口裂け女」に次ぐ平成の都市伝説として注目されており、なんと映画化も決まったそうだ。どんな妖怪なのか、調べてみた。

都市伝説「ひきこさん」

雨の日、白いぼろぼろの服を着て、人形を引きずっている女性と出会う。よく見るとそれは人形ではなく、小学生ほどの子どもだった。彼女は、自分が受けたいじめの恨みから、子どもを捕まえては肉塊と化すまで引きづりまわすという......
ひきこさん - Wikipedia

なんというか、妙なリアリティがあるね。
妖怪となった原因は「いじめ」のほか、「両親の虐待」というパターンもあるそうだ。いずれにせよ子どものころの恨みを、大人になってから、無関係の子どもにぶつけているわけだ。その狂気が恐ろしい。

「口裂け女」も無関係な人を襲うけど、動物や怪獣に噛まれるようなもので、やむを得ない感じがする。それに対し「ひきこさん」は、「あんたをいじめたのはおれじゃないッ!」って叫びたくなる。動機の理不尽さが、恐怖の源泉になっている。

振り返ると、昭和末期は若者や子どもが恐れられていた。常識や因習に囚われない、なにを考えているかわからない世代。「新人類」なんて言葉もあった。
現代は、その「新人類」が子の親になっているのだから、怖いのも当然かもしれない。