健全な中年のエロス
2009年 哲学 性欲 男と女 N氏N氏は40代を半ば過ぎているのに、なおスケベだ。
若くてきれいな娘と話したり、パンチラや胸元を目撃したり、満員電車で接触したりすると、とても喜ぶ。あまつさえ、それを自慢する。うんざりした私はこう返す。
「あのさ、路上でパンチラを見て、なにが楽しいの?
うっかり相手と目があって、文句言われたらどうする?
リスクを犯すだけの価値あるパンツが、この世にあるだろうか?」
しかしN氏はへこたれない。
「わかってないね。生がいいんだよ、生が」
堂々と断言するN氏を見てると、なんだか自分の方がが間違っているような気がしてきた。私の意見は、こう言い換えることができる。
「女は紙かJPEGにかぎる!
より美しく、より扇情的で、手軽で、かつノーリスクじゃないか!」
女性とお付き合いする話じゃない。おしゃべりしたり、いっしょに暮らすのは、生の女性じゃないと駄目だ。しかし見るだけなら、紙かJPEGで十分だ。
ちょっと考えてみてほしい。
路上でハァハァする中年男と、まったくハァハァしない中年男では、どっちが健全だろうか?