訃報にふれる機会が増えた - マイケル・ジャクソンさんが死亡

2009年 社会 ネット社会 死生観
訃報にふれる機会が増えた - マイケル・ジャクソンさんが死亡

今朝方、マイケル・ジャクソンさん心肺停止のニュースが飛び込んできた。

また誤報か、と思ったが本当だった。享年50歳。史上最も成功したエンターテイナーの早すぎる、そして唐突な訃報だった。故人のご冥福をお祈りいたします。

ネットの普及によって、訃報にふれる機会が増えたように思う。もちろん亡くなる人が増えたわけではなく、私たちがリアルタイムで訃報を知る(気づく)ようになったわけだ。ネットがなかったころは、数年後に「え? 亡くなってたの!」と驚くことも多かったから、大きな変化だ。

mixiなどのコミュニティサービスが一般化したことで、哀悼の共有も早まった。みんな一斉に訃報にふれ、驚き、故人への思いを語り合う。だから数年後に「え? 亡くなってたの!」と驚くと、「なにを今さら」と困惑されることもある。

以前はじんわり広がっていた訃報が、一気に、一瞬に伝播する。
もちろん悪いことではないのだが、なんだか戸惑ってしまう。

と同時に、亡くなる年齢にも驚かされる。医療技術の進歩によって80歳、90歳の寿命は当たり前と思っていたが、60歳前で鬼籍に入る人が多い。今年亡くなった方で言うと、忌野清志郎さんは58歳、栗本薫さんは56歳、そしてマイケル・ジャクソンさんは50歳だった。若すぎる。以前も日記に書いたが、人生は期待するほど長くない。お金持ちは高額医療で長生きできる、なんてのも幻想なんだろうな。

訃報にふれるたび、生と死について考えてしまう。ネットの普及によって、その頻度も高まったことは間違いない。