酢ニンニクを知ってるかい

2009年 食べる 食べる
酢ニンニクを知ってるかい

「それじゃ、酢ニンニクを作ってみたら?」

とN氏に勧められた。
健菜から送られたニンニクをどう食べたら美味しいか、N氏、L氏と飲みながら話していたときのことだった。私は酢ニンニクなるものを食べたことがない。どんな味なんだろう?

家に帰って調べてみると、その名のとおり、ニンニクを酢に漬けたものだった。ニンニクも食べられるが、メインはエキスが溶け込んだ酢にある。
作り方は簡単。小片にばらしたニンニクを、ビンなどの密閉容器に酢と漬けるだけ。このとき、ニンニクを切ってしまうと匂いが強くなる。1~2ヶ月で食べ頃になるが、途中、酢の色が青緑に変色するそうだ。これは、土壌のミネラル(有機鉄)が化学反応したもので、身体に害はない。そのまま漬け込んでいれば、琥珀色に変化し、味もまろやかになる。

で、やってみたんだけど、酢が変色しなかった。
L氏に聞いた話では、健菜のニンニクは食用ではなく、種苗用を卸しているんだって。ニンニク栽培には大量の農薬を使うため、食用ニンニクはけっこう危ないらしい。そうした差が、酢の化学反応に関係しているんだろうか? 専門家じゃないので、よくわからない。

1ヶ月半が経過したので、酢ニンニクを餃子に使ってみた。
もともと私は、あまり酢が好きではない。餃子は醤油とラー油で食べるのがふつうだ。しかし酢ニンニクの酢はよかった。尖ってなくて、ニンニクの風味もある。強くはないが、醤油に消されることもない。いい感じ。
ニンニクの新しい食べ方を知ったよ。