Magic Mouseの感触

2009年 科技 Apple デジタル
Magic Mouseの感触

10月21日に発表されたマルチタッチ対応マウス、「Magic Mouse」を店頭で触ってきた。

そういえば、マルチタッチトラックパッドを店頭で触ってきたのは、昨年の3月だった。あのころはMacBook Air特有の機能だったが、いまは改良され、Appleの全ノートブックに搭載されている。時の流れは早いもんだ。

Magic Mouseは、マルチタッチに対応した世界初のマウス。要するに、マルチタッチトラックパッドをのっけたワイヤレスマウスだ。ボタンやホイールはなく、マウス表面を指でなぞることで、クリック、右クリック、スクロール、ページ送りなどを行う。ユーザーインターフェイスマニアの私としては、こういう新しいものは触らずにいられない。

デザインは素晴らしい。頬ずりしたくなるような美しさだ。しかし使いやすいかというと、微妙。最大の問題は、マルチタッチトラックパッドと操作法が異なることだ。
表面をなぞると、パッドはポインター移動になるが、マウスでは一本指スクロールになる。マウスは、マウスを動かすことでポインターを移動させるからだ。自分が使っているのがマウスなのかパッドなのか、頭の切り替えが追いつかない。

マウス表面をなぞるとき、マウスが動いてしまうことも気になる。とりわけ2本指スワイプが難しい。まぁ、ポインター移動と画面スクロールを同時に行うことはないので、いずれ慣れるかもしれない。

マルチタッチを普及させたいなら、マウスではなく、単体のパッドを製品化すべきだった。さらにマルチタッチ対応キーボードだったら、ユーザーインターフェイスに革命を起こせたかもしれない
Magic Mouseは新型iMac全モデルに標準装備される。単体でも購入でき、価格は6,800円。うーん、どうだろう。欲しくなるデザインだけど、慣れるだろうか。