「なう」は無視するなう

2009年 科技 デジタル
「なう」は無視するなう

Twittermixiボイスで、語尾に「なう」をつける発言をよく見かける。

「食事中なう」とか、「めっちゃやばすぎなう」とか……。
最初は面食らったが、ようやく「意味がない語尾」として無視できるようになった。すると、発言そのものも無視してしまう。まぁ、つぶやき系ツールで意味のある発言は多くないが、その中でもさらに意味のない独り言と認識している。
たぶん発言した本人も、1年も経てば、「ふざけた言い回しをしていたな」と思うだろう。独り言なら、それもやむなし。

つぶやき系ツールはログが残らないせいか、ふざけた言い回しがとくに多い。次から次へと新しい定型句が出てくるので、いつまでも慣れない。食事に砂が入っているようなものだ。
こうした発言を読むのは疲れるし、ときとしてムカつく。「だったら読むな」と言われそうだが、今のところ、ボイスの個別拒否はできないので、耐えている(Twtterはフォロー解除できる)。

そんな自分を振り返って、「頭が固い」「融通が利かない」「そんなんじゃ、この先つらいぞ」とは思う。しかし奇妙な言葉に慣れるには時間がかかる。積極的に使って、早く慣れようとは思わない。慣れたところですぐ廃れてしまうし、なにより、私のような人物に発言を無視されかねない。だったら慣れるより、無視する方が効率的だ。

最先端の言葉(=ふざけた言い回し)を使う人は、情報収集のアンテナが高く、学んだことをすぐ実践する行動力もある。人間的に駄目というわけじゃない。ただ、その発言が軽く見られてしまうのは、残念だと思う。