178円 vs 890円 - ステーキ肉対決

2010年 食べる 食べる
178円 vs 890円 - ステーキ肉対決

むらむらと肉を食いたくなったので、ステーキ肉を買ってきた。

  • 赤コーナー、アメリカ産牛肉肩ロース、100グラムあたり178円~!
  • 青コーナー、国産牛サーロインステーキ肉、100グラムあたり890円~!

価格差はぴったり5倍。同時に焼いて食べ比べしてみた。

ちょっと思い出話。
ステーキ肉比べは、2008年にもやっている。あのときのカードは下記のとおり。

  • 黄コーナー、オーストラリア産牛肉ロースステーキ、グラム333円~!
  • 緑コーナー、国産黒毛和牛ロースステーキ、グラム1,280円~!

価格差は4倍だが、味の差も4倍あった。もうね、グラム1,280円は伊達じゃない。すさまじい旨さ。素人が焼いても、天上の美味。これに比べると、グラム333円のオーストラリア産牛肉なんてゴム草履みたいなもんだった。

さて今回の結果だが、まぁ、高い国産牛が勝つのは当たり前。価格差は5倍だが、しかし味の差は5倍はなかった。
驚いたことに、グラム178円のアメリカ産牛肉肩ロースもうまかった。グラム890円の国産牛サーロインに比べれば劣るが、グラム333円のオーストラリア産牛肉ロースステーキよりはいける。

うまい肉は高い──。しかし高ければ高いほどうまいわけじゃない。価格が高くなるにつれ、うまさの伸びは鈍化する。私の経験では、グラム800円あたりで急にうまくなるものの、グラム1,000円を越えたら、あまり差は感じなくなる。厳密にはちがうけど、神経を研ぎ澄ませないとわからない。
ゆえに、がっつり肉を食べたいときは、べらぼうに高い肉でなくてもいいのだ。

その一方で、安ければ安いほどまずくなるわけでもない。食品の値段は、さまざまな要素によって決まる。「値段」と「質」が一致すると考える方がおかしい

今回もグラム240円の肉と、グラム178円の肉の、どっちを買うかで迷った。買うときは、「より高い肉の方が美味しいだろう」と思い込んでいたが、値段以外の根拠がなかった。
つまり、値札を見て、品物を見ていなかったわけだ。

今回は高い肉のうまさより、安い肉がまずくないことに感動した。
うまいもの探しは難しい。