[特撮] ウルトラセブン誕生35周年 "EVOLUTION" 5部作 / 見る順序を間違えた
2010年 娯楽 特撮 特撮:ウルトラ![[特撮] ウルトラセブン誕生35周年 "EVOLUTION" 5部作 / 見る順序を間違えた](https://trynext.com/diary/images/100124-2100.jpg)
昨夜、『ウルトラセブン誕生35周年 "EVOLUTION" 5部作』を観賞した。
いやぁ、これって、『太陽エネルギー作戦』からはじまる平成ウルトラセブンの最終エピソードだったのね。『ウルトラセブン1999最終章6部作』のあとに作られたから、べつの作品だと思っていた。平成ウルトラセブンは、最初と最後だけ見ちゃったことになる。
しかも『35周年5部作』は、第4話からはじまる特殊な構成だった。知らなかったので、第1話から見ていって、第4話で首をひねってしまった。もうね、見る順序を間違えまくり!
平成ウルトラセブンの放映順序
あとに続く人のため、まとめておこう。
- 平成ウルトラセブン
- ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦 (1994)
- ウルトラセブン 地球星人の大地 (1994)
- ウルトラセブン誕生30周年記念3部作 (1998)
- 失われた記憶
- 地球より永遠に
- 太陽の背信
- ウルトラセブン1999最終章6部作 (1999)
- 栄光と伝説
- 空飛ぶ大鉄塊
- 果実が熟す日
- 約束の果て
- 模造された男
- わたしは地球人
- ウルトラセブン誕生35周年"EVOLUTION"5部作 (2002)
- イノセント (EPISODE:4)
- ダーク・サイド (EPISODE:1)
- パーフェクト・ワールド (EPISODE:2)
- ネバーランド (EPISODE:3)
- アカシックレコード (EPISODE:5)
平成ウルトラセブンの前提
観賞前に知っておくことがたくさんあった。平成ウルトラセブンは、ウルトラマンシリーズの新作やリメイクではなく、1967年放送の『ウルトラセブン』から直接つながる続編である。したがって、下記の点に注意だ。
- 帰マン、エース、タロウ、レオは地球を訪れていない。ウルトラ兄弟の設定がない。
- 宇宙の脅威に立ち向かうのはTDF(地球防衛軍)のみ。MAT、TAC、ZAT、MACは存在しない。
- ウルトラセブンの正体(=モロボシダン)は、世間的には伏せられている。
→アンヌとフルハシは知っているはずだが、明示されなかった。 - ウルトラセブンは恒点観測員340号であり、地球を守る使命は帯びていない。
→通りすがりの宇宙人だから、地球人を守る義理はない。
『太陽エネルギー作戦』で約30年ぶりに地球に飛来したウルトラセブンは、人間の姿(モロボシダン)になることも、旧知の隊員たちに挨拶することもなかった。その後、青年カザモリの姿を借りて活躍していたようだが……うーん、抜けた部分が気になる。
しかしおもしろかった、EVOLUTION 5部作
こんな状態で見ちゃった『35周年5部作』だけど、めっちゃ、おもしろかった!
やっぱりセブンはいい! 宇宙人は必ずしも倒すべき「悪」ではなく、地球人類も守るべき「善」ではない。それぞれに思惑があり、真実もウソも混じってる。完全に大人向けのSFドラマだった。
低予算で作られたらしく、CG合成はもちろん、怪獣バトルさえ少ない。そもそもウルトラセブンがちっとも出てこない。
ある意味、これこそがウルトラセブンの本来の姿かもしれない。
本家『ウルトラセブン』も、重厚なストーリーが多かった。しかし子ども向け番組なので、怪獣バトルを省くわけにはいかない(省いちゃったエピソードもあるけど)。ウルトラセブンは、複雑になった物語を力で解決する存在だった。ゆえに、「セブンは、セブンさえ出なければ傑作(SF)なんだけどね~」と揶揄されることもあった。
平成ウルトラセブンは、(予算の制約はあれど)子ども向けという制約はない。大人向けに作られたウルトラセブンは、とても深いSFドラマだった。いや、空想科学ドラマというべきか。
宇宙人や怪獣なんて古いと思っていたが、そうじゃない。空想科学ドラマには、まだ多くの可能性が残されているよ!
ほかの作品にも興味がわいた
私のウルトラマン歴は、1991年の『ウルトラマンG』で止まっている。『ティガ(1996)』も、『ダイナ(1997)』も、『ガイア(1998)』も、『コスモス(2001)』も、『ネクサス(2004)』も、『マックス(2005)』も、『メビウス(2006)』も見ていない。もういいやと思っていたけど、見るべき作品もあったかもしれない。
セブンには、さらに『ULTRASEVEN X(2007)』もある。これは平成ウルトラセブンとは別の作品のようだ。これも見てみたいなぁ。