twitter泥棒

2010年 科技 iPhone
twitter泥棒

「新宿なう」とか実況中継していたら、空き巣にやられた。

……なんてことが実際にあったかどうかは知らないが、よく聞く話だ。通勤時に「○×駅なう」「○×駅なう」「○×駅なう」とつぶやく人は、行動パターンがモロバレ。泥棒やストーカーが狙っていたら、致命的なことになる。正体不明のフォロワーに、そうした危険人物が混じっているともかぎらない。

iPhoneなどGPS端末の普及で、現在位置を共有するサービスが増えてきた。夜、アプリを起動すると、自宅の周囲にけっこうユーザーが住んでいることがわかる。昨年に比べてだいぶ増えた。夜中に更新された地点情報は、自宅である可能性が高い。
その気になれば、情報源はたくさんある。ブログ(日記)、アルバム(写真)、ウィッシュリスト、ブックマーク、カレンダー、エアタグ、レビュー、チャットのオンライン通知、参加コミュニティの種類、その発言内容など……。
多くは秘匿されているが、オンラインコミュニケーションのため、「公開しますか?」「はい」と答える回数も増えた。うっかり大切な情報を公開しちゃっている可能性も、なくはない。

たとえば私が高校生で、好きな娘がいたら、いま彼女が部屋にいるか、まだ起きているか、ついチェックしてしまうだろう。情報を組み合わせて、自宅や通学経路、スケジュール、欲しがっているアイテムなどを割り出してしまうかも? 相手を直接見ることなく、多くの属性情報を収集できるのはすごい。
またガードがゆるい娘は、多くの人の関心をひいてしまうから困りものだ。

ネットにプライバシー情報を公開することで、トラブルに遭う可能性はゼロではないが、無視できるほど小さいだろう。なぜなら私は、それほど価値のある人間じゃないから
家に泥棒が入ったら困るけど、価値のあるものは置いてない。ストーカーは気持ち悪いけど、そこまで興味をもってくれたら僥倖だ。私に年ごろの娘がいたらヤキモキするかもしれないが、私自身については心配していない。だから、自分の顔写真をアップしても気にしない。

しかし「明日は留守にします」とか「いま外出中」といったリアルタイム不在情報を書くのは抵抗がある
あと何年かしたら、考えが変わっているかもしれないけどね。