テレビの吸着力

2010年 娯楽 テレビを消そう 甥っ子
テレビの吸着力

前にも言ったけど、子どものいる家庭にテレビを置くべきじゃないね。

実家には妹の息子、つまり甥っ子がいる。4歳になって、なんとなくコミュニケーションできるようになった。私は「たまにやってくる伯父さん」として、そこそこ好かれているようだ。私を見ると興奮して、はしゃぎまわる。

カメラを向けると、甥っ子はポーズをとる。照れたり、恥ずかしがることはないのだが、テレビがついていると、ふっと注意が逸れてしまう。この写真も、シャッターを切る寸前に目線を奪われてしまった。

甥っ子は、遊んでやると大喜びするのだが、テレビの画面が変わったり、音楽が途切れると、集中力が切れてしまう。ぽかーんとテレビを見入ってしまう。昨年は途中で絵を描くのをやめてしまったので、バカモン!と叱ってやった。頭をゴチンとしてやりたかったが、自分の子どもじゃないので見合わせた。しかし私自身は、親父の兄(叔父さん)にゴチンされた記憶があるので、遠慮するのもよくないか? うーん。

私はテレビが流れていても、意識の外に追い出すことができる。なにか気になるキーワードや、派手な演出があればテレビを見るが、瞬間的に見る/見ないを判断する。見るなら見るし、見ないなら見ない。しかし甥っ子は判断ができず、気を取られっぱなしになるのだろう。視聴者を完全に受け身にしてしまうテレビは、子どもの教育によくないと思う。
妹は逆に、テレビがついてないと落ち着かない性格のようだ。見るわけでもないバラエティやドラマをつけっぱなしにするので、私が「食事中は消せ!」と言うくらいだ。

こうした環境で集中力を養えば、テレビがない環境で育った子より、意識の切り替えができるようになるかもしれないが……どうなんだろう?


妹へ
この日記を読んだらテレビの意義について、考えてほしい。