昔話、大好き

2010年 哲学 動画
昔話、大好き

筑波大学の調査によると、最近の子どもは昔話を知らないそうだ。

『桃太郎』が鬼退治のときに腰につけていたものは?(答え:きびだんご)
『浦島太郎』はだれの背に乗って竜宮城へ行った?(答え:亀)

不意に質問されると困惑するが、ちょっと時間があれば思い出せる。しかし知らなければ、どうしようもない。最近の子どもは昔話を知らなかったり、アニメと混同していることが多いそうだが、それは単純に親が絵本を与えていないからだろう。絵本で昔話や童話を読むことは、子どもの人格形成に大きな影響を与えるのだが、わかってない親が多いのか。

昔話は、よくよく聞くと理不尽なものが多い。

『カチカチ山』のウサギは、なぜタヌキを痛めつけるのか?
『さるかに合戦』でカニに協力する動物の中に、なぜ牛の糞がいるのか?

考え出すと止まらないが、それがいいのだ。
昔話を無批判に飲み込む必要はない。だれが正しいのか、なにが幸せなのか、考えるキッカケになればいい

『ごんぎつね』は不幸だったのか?
『わらしべ長者』の成功をどう思うか?
『かぐや姫』はわがまますぎないか?

昔話を知らなくても困ることはないが、知ってる方が豊かに暮らせると思う。

私は昔話や民話、怪談、童話などが大好きで、大人になってからもよく読んでいる。大人になってから読むと、子どものころは気づかなかった背景や意味がわかって、なお楽しい。私はなんで、こういう話が好きなんだろう?

私にもっとも昔話を教えてくれたのは、『まんが日本むかし話』である。1975年にスタートして、全952回が放送された。その絵柄や演出も素晴らしいが、特筆すべきは市原悦子と常田富士男の2人が何役もの声をあてていることだろう。お爺さんとお婆さん、サムライとお姫様、子どもたち、動物、そして幽霊まで。素晴らしい。あの2人の掛け合いは、いまも耳に残っている。
また再放送しないかな。こういう番組は、無限に再放送してほしいよ。

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