[報道・教養] NHKスペシャル「"テロリスト"と呼ばれて」 / 対テロ戦争の泥沼

2010年 政治・経済 報道・教養 政治
[報道・教養] NHKスペシャル「"テロリスト"と呼ばれて」 / 対テロ戦争の泥沼

ある日突然、兵隊に拘束されて、見知らぬ国で無期限収容されたら、どうする?

NHKスペシャル "テロリスト"と呼ばれてを見た。「テロとの戦い」を掲げたアメリカが、テロリストの疑いがある人を片っ端から逮捕していることは知っていたが、レポートされた内容は想像以上にひどかった。

アメリカは国外で、アメリカ国籍のない人も、一方的に拘束してまわっていたのか。それって、誘拐(拉致・監禁)だよね。テロリストは戦争捕虜じゃないから国際法によらず、犯罪者でないから国内法によらず、収容所は国外にあるからマスコミ監視もない。そんなところで、「このテロリストめ!」と虐待されつづけるのだ。

番組では、人道支援の最中に拘束され、7年半も拘束された人物が紹介された。拘束された理由も、釈放された理由もわからない。謝罪も補償もない。しかしテロリストのレッテルが貼られているから、再就職できない。ひどすぎる。
中には、保釈後に行方をくらまし、テロリストになる人もいるそうだ。これを見て、アメリカ国民は監視を強めるように訴える。収容所の閉鎖に反対し、保釈者の受け入れを拒否する。そして先日は、キリスト教の牧師がコーランを焼いたり、侮辱した。

こりゃ、テロリストが罪のないアメリカ市民を狙うのも無理はない。なぜなら、彼らも罪のない市民だったから。テロリストを擁護するつもりはないが、アメリカのやり方はひどすぎる。

日本はアメリカとの関係を考え直した方がいいと思う。

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