[報道・教養] NHKブラタモリ / 恐るべきはタモリの影響力か

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[報道・教養] NHKブラタモリ / 恐るべきはタモリの影響力か

「ブラタモリ」の第2期がはじまった。

第1期はパイロット版を含めても16回で終了。残念に思っていたら、なんと半年後に第2期がスタートした。ここまで早いとは思わなかった。最近のNHKは機を見るに敏だ。

第2期・第1回の目的地は「築地」。何度か訪れた土地だけど、海軍や外国人居留区があったとは知らなかった。
そして例によって一行は、特殊な場所に足を踏み入れている。築地本願寺の屋根裏とか、だれが作ったかわからない防空壕とか。日本最初の海図プレートを見せてもらったり、水深計測を実演してもらったり……。一般では体験できないことばかり。うらやましい。

しかしそれ以上に驚くのは、タモリの影響力。ふらりと尋ねても、「あ、タモリさん。どうぞ奥へ」と歓待される。魔法で扉が開いていくようだ。タモリも甘え上手、くすぐり上手、切り上げ上手で、いろんな話を聞き出して、いろんなものを見つけてくる
今回は築地6丁目あたりで古びた旅館にふらりと入ると、80過ぎの主人が大喜び。この主人がまた変わった人物で、とにかく古いものをいっぱい収蔵していた。しかし高齢で執着心が薄らいだのか、なんでもタモリにあげようとするのは印象的だった。タモリは主人とラジオや真空管の話で盛り上がり、お土産にモトローラ製の無線機をもらっていた。
「ブラタモリ」は、こうした予想外の展開(アドリブ)がとても多い。スタッフも毎回驚かされっぱなしだろう。タモリの知名度、人柄、めざとさ、マニアックな知識があってはじめて起こりうることで、ほかのタレントではこうはいくまい。
本当の本当に、タモリと散歩すると世界がちがって見えるようだ。

私はタモリのような有名人にも、趣味人にもなれないだろうが、それでも散歩中にいろんなものを発見できる人物になりたい。

※写真は第1期終了によって提供が止まったiPhone「ブラアプリ」

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