フォアグラの缶詰

2010年 食べる 食べる
フォアグラの缶詰

N氏からフォアグラの缶詰をもらった。フランス旅行のお土産だって。

フォアグラ(foie gras)は世界三大珍味の1つ。その正体は、鴨にむりやり餌を与えて人工的に発生させた脂肪肝だ。鴨の脂肪肝がうまいなら、人間の脂肪肝も美味かもしれない。
よくよく考えると動物虐待が問われる食品だが、今はおいしく食べることに集中しよう。

箱には「Bloc de Foie gras de Canard de Gascogne(ガスコーニュレストランの鴨フォアグラのブロック)」と書いてある。缶詰そのものには、なんの装飾もない。缶切りで開けると、黄色い脂に覆われたパテが出てきた。
黄色い脂をスプーンで口に含むと、きつい味がした。缶詰特有のものかと思ったが、フォアグラから染み出る脂のようだ。黄色い脂を避け、フォアグラだけを舌に乗せる。レバーパテに似てるけど、より淡泊で、ねっとりしてる。これといった味がないのに、舌に風味が残る。むむ。

N氏の話では、バゲットに塗ったり、パスタとあえるとうまいそうだ。実際にやってみたが、よくわからなかった。フォアグラの味がはっきりしないので、バゲットやベーグルと釣り合わない。パスタは脂がきつくなってしまった。醤油を足すとうまくなるが、フォアグラの風味が消えてしまう。
惜しみなく使ったので、すぐなくなってしまった。焼いてみるのも、試しておけばよかった。

世界三大珍味の1つ、フォアグラ。
よくわからなかった。