ぎっくり腰の手前だった

2010年 生活 スポーツ 健康
ぎっくり腰の手前だった

 この数日、腰を痛めて難儀していた。

 思いつく原因は、先月末の養老渓谷ハイキング……。あるいは実家でペーパークラフトの切り貼りに夢中になったこ? はたまた木更津堤防釣りもよくなかったかもしれない。
 いや……悪いのは運動不足だろう。ハイキングがどうとか、年齢がどうとかでなく。

 私はこれまでに2度、ぎっくり腰をやっている。ぎっくり腰はつらい。起き上がれないから、トイレにも苦労する。今回はそこまでひどくなく、ぎっくり腰になる手前──ぽっきり折れそうな不安を抱えた日々がつづいていた。
 座ってるうちは大丈夫だが、立ち上がろうとすると「ぎくり」とする。手を使って、慎重に立ち上がると、ふつうに歩ける。しかし腰を下ろすときにまた「ぎくり」とする。この緊張感は、経験した人でないとわからない。
 そして気がつくと、3日便通がなかった。便意はないのに、おなかがキリキリ痛む。腰痛で緊張しているせいか、なるべく立たないようにしたせいか……。温かいものをたくさん飲んで、腹巻きで温めると、なんとか復調できた。
 自分の身体が、すごく壊れてしまった気がする。

 思えば、パソコンとインターネットは便利な道具だ。座ったままでなんでもできる。デスクワークは昔からあったけど、パソコンの場合、本棚に本を取りに行ったり、インクや紙を整えることもない。パソコン作業者はわかるだろうけど、席を立つのはトイレと会議のときだけ。熱中しているときは、食事中もマウスから手を離さない。
 座ったままのワークスタイルが、身体によくないことはわかってる。しかし、どのくらいよくないかは、わかってない。座ってるときに痛みはないから、なにを失っているのか、ピンと来ない。

 とはいえ、パソコンがない暮らしも考えられない。てなわけで、無意味に席を立ったり、強制的に散歩することにした。ヤレヤレだ。
 運動不足の前に、パソコンに依存しきった暮らしを見直すべきかもしれない。