[報道・教養] NHKスペシャル|シリーズ東日本大震災 "帰宅困難 1400万人"の警告 / 欲しいのは誠実な情報

2011年 社会 報道・教養 災害
[報道・教養] NHKスペシャル|シリーズ東日本大震災 "帰宅困難 1400万人"の警告 / 欲しいのは誠実な情報

NHKスペシャル|シリーズ東日本大震災 "帰宅困難 1400万人"の警告 を見た。

NHKスペシャル|シリーズ東日本大震災 "帰宅困難 1400万人"の警告

3月11日。東京は震度5強の揺れによって鉄道や道路がストップ、およそ1400万人の帰宅困難者が発生した。国が定める災害時は原則は「その場に待機」だが、まったく周知されていおらず、都市機能の麻痺がもたらす問題点が浮き彫りになった。
[URL] https://www.nhk.or.jp/special/onair/111009.html
2011年10月9日(日) 午後9時00分~9時49分

頭でわかっていても、心は拒否したい

災害時、「その場に待機」が適切なのはわかる。わかるが、遵守は難しい。政府の発表は遅いし、信憑性がない。本当はすぐ避難すべきなのに、大切な情報を隠蔽しているのではないか? そう思ってしまう。
たとえば横浜が核攻撃されたとき、浜岡原発が爆発したとき、未曾有の大津波が襲ってきたとき、政府は誠実に、正しい情報を伝えてくれるだろうか?

また先日のNHKスペシャル「巨大津波 その時ひとはどう動いたか」では、待機することの危険性が指摘されていた。都市部は人が多いから、正常性バイアス、愛他行動、同調バイアスが起こりやすい。みんなと一緒にいるのは安心だが、心中はごめんだ。

ディズニーはすごい

番組では東京ディズニーリゾートの対応が紹介されていた。震災発生時、ディズニーランドとシーは緊急事態と認識。スタッフ総出で客を誘導し、パーク内への待機を促した。食糧や毛布を配布して、30分ごとに最新情報を放送する。それでも帰宅したいという客には、それでもパーク内にいた方がよいと説得する。
もうね、涙が出るほど誠実な対応。日本政府はディズニーリゾートと全取っ替えしてほしいよ。

3.11当時、私は家にいたので帰宅困難者にならずに済んだが、もし◎×にいたら、△□の最中だったら、と考えてしまう。
9月21日に台風15号が都心を直撃したときは、3.11の経験はどこへやら、ふたたび帰宅困難者を大量発生させてしまった。台風なんて針路もわかるし、待っていれば通り過ぎるものなのに、多くの企業は帰宅時間をずらすこともできなかった。

人間は驚くほど学ばない。だから、「その場に待機」は怖いと思ってしまう。