[ゲーム] コンプガチャ騒動で逃した魚

2012年 社会 Webサービス 教育
[ゲーム] コンプガチャ騒動で逃した魚

 当局の判断を待たずして、業界6社がコンプリートガチャの中止を決定したようだ。

 この決定を賞賛する人もいるが、事業者はよく似た別の手口に切り替えるだけだし、消費者はなにが問題だったのかわからず、なぁーんにも解決していない。
 事業者にとっては、課金に誘導したり、確率変動できる仕組みにメスが入ったり、デジタルカードが有価証券に等しいと判断されることを防げたわけで、まずまずの結果。名を捨てて実を取ったわけだ。こんな幕引きになるとは……。

 てゆーか、この一件はなんだったのか?

 消費者庁は検討中だったのに、読売新聞がすっぱ抜いてしまい、結果、問題解決のチャンスを逸してしまった。読売新聞は、ソーシャルゲーム事業者とグルだったんじゃないのか?
 いずれにせよ、消費者庁はなにも仕事をしていない。役に立たないところだ。

どんな罠があるか、知っておくべき

 私はソーシャルゲームを毛嫌いしており、夢中になってお金をつぎ込む連中をバカにしている。今回の件でも、規制より教育と思っていた。しかしソーシャルゲームの闇は、私の想像以上に深いようだ。

前言撤回:規制は必要

 射幸心をあおり、情報を隠し、不安や虚栄心につけこむ手口は巧妙だ。ちょっとずつ時間やお金をつぎ込んで、引くに引けなくなってしまう心理を、笑える人がいるだろうか?
 それを「だまされる方が悪い」とか「自分の意志で金を払ったんだから、仕方ない」と突き放せば、詐欺まがいの商売が幅をきかせるようになり、良心的な取引は駆逐されてしまう。
 先の日記と真逆のことを言うが、詐欺まがいの商売を排除するため、一定のルールを課すことは不可欠だった。

 これほど騒がれたのだから、多くの人は「ガチャ」を警戒するだろう。そして、「ガチャによく似た別の手口」に引っかかってしまう。
 あぁ、もう! 事業者の自主規制なんてアテにならん。
 消費者庁は仕事しろ!