アメリカによる味覚侵略 / Reese's Peanut Butter Cups

2012年 食べる 食べる
アメリカによる味覚侵略 / Reese's Peanut Butter Cups

甘いお菓子は、第二のタバコになるかもしれない。

近ごろ、LIVINでアメリカのお菓子をよく見かけるようになった。
西友がウォルマートに買収されたせいだろうか。珍しいからときおり買うのだが、そのたびに猛烈な甘さに打ちのめされる。
このあいだ買った「Reese's Peanut Butter Cups」は、あまりの濃厚さに食パンがほしくなった。お茶や牛乳では中和できない。安いけど、身体に負担が大きすぎる。

Good for You

近ごろ、アメリカの肥満対策が過熱化している。
ウォルト・ディズニーは、2015年からジャンクフードのCMを放送しないことを決めた。スポンサーとの対立より、ディズニーブランドが失墜する方が損失が大きいと判断したのだろう。
ディズニーは、基準を満たした食品に「ミッキー・チェック」と名付けたシールを貼る取り組みもはじめるそうだ。シールがあれば安心で、シールがなければジャンクというわけじゃないが、見事な戦略だ。
こうした対策は、今後ますます増えるだろう。もはや「個人の自由」というマジックワードも限界に来ている。やがてジャンクフードはアメリカから閉め出されるだろう。

で、余ったお菓子が海外に輸出されるわけだ。
タバコもそうだった。アメリカは、タバコは不健康と断罪しながら、せっせと輸出した。結果、日本はアメリカ産のタバコであふれかえった。アメリカのタバコ産業がソフトランディングするために。

そして今、アメリカ産のお菓子が日本を席巻しようとしている。まず子どもたちの味覚を破壊し、アメリカ産のお菓子を喜ぶよう、調教している段階なのだ。

いや、陰謀論は冗談ですよ。