エキス入りでも、無果汁 / い・ろ・は・す 温州みかん&長野県産りんご

2012年 食べる 食べる
エキス入りでも、無果汁 / い・ろ・は・す 温州みかん&長野県産りんご

自販機で果汁入りの「い・ろ・は・す」を買ってみた。

愛媛県産の温州みかんエキスが入っているそうだ。飲んでみると、すっきり甘い。これは水じゃなく、清涼飲料水だね。

ラベルと見ると、「無果汁」と書いてあった。無果汁?

入っているのはエキスであって、果汁じゃないのか。エキスってなんだ? 化学調味料でミカン風味を再現してるなら、「愛媛県産」の「温州みかん」という表記はおかしい。
そういえば、5%未満なら「無果汁」になるんだっけ。しかし、5%未満でこれほどの味を付けられるんだろうか? 濃縮果汁は還元した分量で計算するはずだし......。
これだけしっかりミカンの味がするのに、無色透明ってのは奇妙だ。

うーん、わからん。
わからないと、飲むのに抵抗感が出てくる。でも、飲んじゃったけどね。

数日後、「い・ろ・は・す」のりんご味を見かけたので、買ってみた。
長野県産りんごのエキスを使っているそうだ。エキスねぇ。これまた甘く、りんごの風味がわかる。もちろん、無色透明だ。うーん。

ざっくり調べてみたが、エキスの正体はわからなかった。

まぁ、「愛媛県産の温州みかん」や「長野県産のりんご」は使っているんだろう。ただ、どの部分から、どのように抽出しているのかわからない。公式サイトやニュースリリースを見ても、イメージの訴求ばかりで、原材料や製法に関する記述はまったくない。びっくりするほど、ない。

「い・ろ・は・す」は、簡単につぶせる軽量ペットボトル(ecoるボトル しぼる)を採用したことで、「
地球に優しい」というイメージがある。しかし私たちは、具体的にどれほど環境負荷を軽減できているのか知らない。知らされていない。
なのに「地球に優しい」ペットボトルには、「人体に優しい」飲み物が入っていると思い込んでいる。イメージって、すごいなぁ。

企業秘密もあるんだろうけど、材料も製法も教えてくれないってのは、どうなのよ。葉っぱや根っこから抽出したエキスでもいいから、ちゃんと教えてほしい。