だんご粉と白玉粉は別物だった

2012年 食べる 食べる
だんご粉と白玉粉は別物だった

だんご粉と白玉粉は、まったく異なるものだった。

振り返ると、原材料も、粒の形状も異なるのに、どうして同じと決めつけていたのか。いやはや。別物とわかってからも、できあがるものは同じようなものと思っていた。
つまり......わかってなかった。

名称 概要 用途
上新粉うるち米(普通の精白米)を乾燥・製粉して、ふるい分けしたもの。もち米が入らないので、粘りやもちもち感のない、歯ごたえがある団子になる。団子、すあま、ういろう、柏餅、[[軽羹]]など。
白玉粉もち米を粉砕し、水中で沈殿したもの。粒子が小さいので、つるんとした食感になる。[[白玉団子]]、[[求肥]]など。
だんご粉もち米とうるち米を精白し、水につけて粉砕・乾燥したもの。うるち米が入った分だけ、コシの強いだんごになる。草もち、みたらし団子など。

だんごを作ってみよう。だんご粉に水を加えて、耳たぶくらいの柔らかさに練る。水は足りているはずだが、ボソボソだ。紙粘土みたい。これでいいのかな? 一口大にまるめて、沸騰したお湯で茹でる。しかし茹で時間が足りず、粉っぽくなってしまった。
お湯を捨てちゃったので、フライパンで焼く。チリチリ、キューキュー。半分はきなこと黒みつで、半分は醤油団子にした。

粉っぽさはなくなったが、白玉団子のような弾力はない。あぁ、別の粉なんだ。ようやく理解できた。焼いたので、醤油団子の方がうまかった。

あんこを入れようと思ったが、ボソボソしてるし、茹でる工程もあるから見合わせた。よく考えたら、あんこが入っているのは饅頭だった。だんごは伸びない。あんこやタレをかけて食べる。そうか。そうだよね。そうでした。

だんごも饅頭も食べたことはある。しかしその素性や分類を理解していなかった。自分で作ることで、はじめてわかることは多い。たぶん、自分で農作業もすれば、もっと多くのことが理解できるだろう。インターネットでなんでも調べられるが、知識が身になるには体験が必要みたい。

さて、だんご粉はもういいや。今は白玉ブームをつづけたい。