味噌汁を適当に作る勇気

2012年 食べる 食べる
味噌汁を適当に作る勇気

「味噌汁は好きだけど、作るのはイヤ!」

と嫁がギブアップした。食事のたびに私が「味噌汁はないの?」「味噌汁があったらいいな」と繰り返したことで、ぶち切れてしまったようだ。なにがそんなにイヤなのか? あれこれ調べた結果、2つの理由に収れんされた。

  1. おかずと同時に調理するのは手間がかかる。
  2. 味が安定しない。思ったとおりに作れないからうんざりする。

解決策として、「嫁が料理しているあいだに、私が味噌汁を作る」ことになった。とはいえ我が家のキッチンは2人同時に立てないので、「火を使わず、簡単に味噌汁を作る方法」を確立しなければならない。
まぁ、アテはあった。独り暮らししていたときの知恵で、味噌とダシと具をあらかじめ混ぜておき、1食分をラップに包み、それをお湯で溶かせば完成という方法だ。
しかし正直にいえば、このとき作った味噌汁はまずかったし、結婚してからは、「ちゃんとした味噌汁」を飲みたかったため、この方法は封印されていた。ラップが無駄になるのもイヤだった。
そこで、方法を変えた。

  1. 味噌、ダシ、具を買ってくる。具は乾燥ワカメでいいが、「味噌汁の具」の方がいい。
  2. 味噌(大さじ5-7)、ダシ(1本)、具(適量)をお椀の中で混ぜる。
  3. 大さじスプーン1杯分くらいが、味噌汁1食分になる。
  4. T-falでお湯を沸かし、お椀に注いで、スプーンで混ぜる。スプーンは洗い場へ。
  5. お椀にラップをかけ、冷蔵庫に保存。

告白しよう。15年前の味噌汁はダシを使ってなかった。まずいのも当然だった。

1食分をラップに包めば長持ちするが、以前より味噌汁を飲む機会は増えているから大丈夫。小型のレクタングルやタッパがあれば便利だが、ないからお椀で代用している。おかげで最後の1杯の器にも使えている。
味噌とダシと具の配分は適当でよい。味噌汁の味なんて、どうとでもなる。ただし、ダシが多すぎると困るので、そこだけ注意すべし。
思いつきで具を追加するのは難しい。豆腐を入れたら、ぬるくなってしまった。先に湯通しすべきだし、それなら鍋で味噌汁を作った方がいい。あくまでも簡易版の味噌汁であり、豚汁やけんちん汁にはならない。

嫁の料理ができるころに声をかけてもらい、味噌汁を作る。味噌汁があると食卓が豊かになるし、おかずやごはんを食べる量が減ってヘルシーだ。嫁の機嫌もよくなる。私は面倒だが、食べる寸前まで別のことをするか、ちょっと前からスタンバイするかの差で、それほど苦ではない。

適当にやってもなんとかなるもんだ。