手作り 雪見だいふく への道

2012年 食べる 食べる
手作り 雪見だいふく への道

白玉粉で求肥(ぎゅうひ)を作ってみた。

求肥とは、あんみつに入っているお餅のようなもの。食べたことはあっても、それが求肥という名前で、白玉粉から作られることは知らなかった。知らないと言うより、興味がなかった。世の中、知らないことが多いのは仕方ないが、興味が向く範囲が狭いことはなんとかしたい。

求肥は、白玉粉に大量の砂糖を混ぜて作る。分量はお好みだが、おおむね白玉粉より砂糖の方が多い。砂糖は、白玉団子のαでんぷんの老化を予防する。たっぷり砂糖を入れておけば、凍らせても弾力を維持できる。この性質を利用して、雪見だいふくが作られたわけだ。

どさっと大量の砂糖を投入するため、甘さがどうこう以前に、口にしても大丈夫か不安になる。しかし砂糖が少ないと、求肥は硬くなる。作ったその日に食べるなら大丈夫だが、時間が経ったり、冷やしたりするなら、大量の砂糖は不可避だ。

求肥はレンジで加熱できるから簡単、と言いたいところだが、そのあと伸ばす工程があるから、けっこう面倒くさい。指にくっつく、あちあちの求肥を、片栗粉をまぶして、ていねいに伸ばしていく。ちゃんと伸ばさないと、分厚くい求肥になってしまう。

当初の計画では、薄い求肥でバニラアイスを包んで冷凍庫にもどし、好きなときに食べるつもりだった。しかし1号は弾力が強すぎて、うまく包めなかった。やむなく、その場で食べた。2号は冷凍庫にもどしたが、手の熱でバニラアイスが溶けてしまった。3号はうまく巻けたが、砂糖が少なかったため、硬くなってしまった。

求肥
※2号:バニラアイスが凍ってガチガチになった。

求肥
※3号:薄く伸ばせたが、硬くなってしまった。

手作り 雪見だいふく は、思いのほか難しかった。というか、市販品のような薄い求肥を作るのは無理っぽい。なにか専用の道具が必要そうだ。
あれこれ試して、飽きた。もう、いいや。

モチモチ部分がたっぷり雪見だいふくを食べることができたから、これでよしとしよう。