手作りかりんとうへの道

2012年 食べる 食べる
手作りかりんとうへの道

嫁のかりんとう欲求を満たすため、手作りすることになった。

嫁はかりんとうファンで、物産展やら和菓子屋であれこれ買っていたが、その値段が気になっていた。最近のかりんとうは1個いくら、グラムいくらで取り引きされる。かりんとうって、庶民の和菓子じゃなかったの? 美味ではあるが、納得できなくなってしまった。
となれば、自分で作るしかない。

姫路 甘音屋の「果里」 10個入り (1,050円)
※姫路 甘音屋の「果里」 10個入り (1,050円)

姫路 甘音屋の「果里」 10個入り (1,050円)
※個包装で、形が整っていて、きめが細かい。ばら売りだと、1個84円。

姫路 甘音屋の「果里」 10個入り (1,050円)
※美味

思うより簡単

かりんとうの作り方は簡単だ。薄力粉をこねて、揚げて、黒砂糖をからめるだけ。ケーキと違って、厳密な配合は求められない。どうとでもなる。
いくつかレシピを試してみた。配合を変えたり、生地に胡麻や大豆を練り込んだり。
市販品ほど優雅ではないが、家で食べるには十分だ。手間がかかっているので価格を比較しても意味ないが、嫁は満足したようだ。もう市販品は買わないという。

手作りかりんとう第1号
※手作りかりんとう第1号

手作りの可能性

これはべつに、私のかりんとうが美味だったわけじゃない。もともと嫁は、かりんとうのバリエーションに限界を感じていたようだ。かりんとうの要素は、甘さ、堅さ、形状くらいしかない。高級品ほど優雅になっていくが、個性は減っていく。どれも似たり寄ったりに感じてしまうわけだ。
和菓子店もそこは気づいていて、抹茶やメープルシロップ、ピーナッツ、芋、レーズン、生姜、バターなどを混ぜた「変わり種」を用意しているが、まぁ、想定の範囲内だった。

大豆を混ぜ込んだ。500gは多かった
※大豆を混ぜ込んだ。500gは多かった。

その点、手作りかりんとうなら、どーとでもなる。
甘くするのも、堅くするのも、太くするのも細くするのも、輪っかにするのも自由自在だ。配合とできあがりの因果関係が解明されていないため、思い通りにならないパラメータはあるが、そこは研究の余地となる。
市販品を買うくらいなら、試行錯誤を重ねた方がいいだろう。

甘すぎない方がいい
※甘すぎない方がいい

食感の研究

難しいのは食感だ。薄力粉100%なので、均質で、堅くなる。カリッとした食感を維持しつつ、ボコッと崩れる食感を実現するにはどうしたらいい?
ベーキングパウダーは揚げたときの破裂を防いでくれるが、膨張効果はない。強力粉を混ぜてみたが、ちょっとでは変化がない。やりすぎるとプレッツェルになる。うーん。

連チャンで作ったら、飽きてしまった。
しばらく経ったら再挑戦しよう。そのときのため、メモを残しておく。

  • 薄力粉は100gで十分。500gは多かった。
  • ベーキングパウダーはこねる前に入れる。
  • 牛乳より卵で溶いた方がよかった。
  • 堅くなりがちなので、細めに切ろう。
  • 黒砂糖の二度がけはロスが多い。
  • カレー味、きなこ味は飽きるのが早い。
  • 大豆より胡麻がいい。