テレビのない2ヶ月

2012年 娯楽 テレビを消そう ニコニコ動画
テレビのない2ヶ月

 この2ヶ月、テレビのない生活をしていた。

 もともとテレビを見る時間は大幅に減っていたが、完全になくなったら困るだろう、と思っていたが、そんなことはなかった。テレビがないと部屋が静かになるし、知りたいことを意識的に調べる習慣がつく。世間から遠ざかった感覚はなく、むしろテレビがあるころより、世間の動きに注目できていたと思う。

テレビを小さくした

 うちにあった液晶テレビは、実家にゆずってしまった。8月のことだ。すぐ買い替えるつもりだったけど、テレビがなくても困らないことに気づいた。テレビがないと静かだし、部屋も広くなる。このままNHKも解約しちゃおうか? しかしまぁ、テレビがあって困ることもないだろう。
 10月16日、SHARP LC-22K7 (24,393円)を買ってきた。テレビも安くなったもんだ。

 パソコンのモニタのとなりに設置したが、やっぱり見る時間は少ない。録画したドラマや映画を消化するときだけ。パソコンにチューナーをつけた方が早かったかもしれない。

テレビでニュースを見ない

 言うまでもないことだが、テレビはネットほど情報源にならない。ネットは知りたいときに、知りたいところを、多角的に検証できる。自分で調べるから、ちゃんと頭に入る。テレビ局やコメンテーターの主観に惑わされないのもいい。もちろん、主観の入らない情報はありえないが、テレビのチャンネルを変えても多様性は得られない。
 災害発生時に知りたい情報も、テレビよりネットの方が充実していた。テレビは過激な映像を垂れ流すばかりで、情報源として役に立たなかった。

「テレビは、意図しないネタを教えてくれることがあるよ」
 という意見もあるが、そうか?
 ネットで見つかるネタは膨大で、今さらテレビをチェックする必要性を感じない。と言うより、ネットで騒がれたネタがテレビで後追いされることの方が多いようだ。

「テレビを見ないと、世間の動向がわからなくなるよ」
 という意見もあるが、そうか?
 テレビに映るのは世間が注目することではなく、テレビ局やスポンサーが注目させたいことばかり。言い換えるなら、テレビ局やスポンサーにとって不都合な情報は流れてこない。
 ぶっちゃけ、テレビが世相を映しているなんて、信じてないでしょ? 信じてないのに、なんとなく見ちゃうのは、毒されている証拠だよ。

 ネットが万能というわけじゃない。ただ、テレビが映す範囲は狭すぎるのだ。テレビにあって、ネットにないものは、もうないのではないだろうか?

CM、うざい

 録画じゃないテレビを見ると、CMにうんざりする。
 有名タレントがにっこり笑顔で、「いいですねぇ!」、「うまい!」、「うふふ♪」って絶賛してる。なんじゃ、こりゃ? 有名タレントが起用されることと、商品の善し悪しは関係ないじゃん。こんなCMを流すなんて、視聴者をバカにしてるのか? いや、こんなCMで商品が売れるのだから、視聴者はバカなのだ。

 番組の中に挿入されるお店や映画の紹介もあざとい。まぁ、今にはじまったことじゃないが、2ヶ月の「テレビ断ち」でテレビ不信が根付いてしまった。

テレビでなにを見るか?

 ドラマ、映画、ドキュメンタリーを録画して、CMを飛ばしながら見るだけ。それさえ減って、ニコニコ動画の視聴時間が伸びている。
 テレビを見ないから、かっこいいオトナってわけじゃない。ただ、自分でも驚いているのだ。テレビがなくても、ぜんぜん困らない。そーゆー時代になったんだ。

 ずっとテレビを見てきた世代は、これからもテレビを見るだろう。習慣化してるから。でもより若い世代は、本当にテレビを見なくなるんだろうな。